Sou Fujimoto: 2008年6月アーカイブ

今日のオルドスは、雷が鳴っている。

 

数日前にプレゼンテーションを行いました。

僕たちの案はけっこう評判が良いです。

建築のデザインの提案というよりも、建築の在り方を問い直す提案になっているからだと思う。

ある意味では、日本という文化の中から生まれてきた案だと思うが、こうやって中国をはじめ世界各国の文化の人たちから、「プレゼンよかったよ」とか、「すごくいい案だよ」といわれると、やはり建築というものの普遍性を信じていいのではないかという気がする。

 

プレゼンの後、草原に行ってきました。

まさにモンゴルという、草原です。

草原は、本当に美しかったです。

刻々と表情を変えていく、そのどの表情も感動的でした。

何も起こらないということが、これほど豊かなことなのかと驚きました。

夜はパオで一泊、草原の日の出も体験してきました。

草原にいると、世界とは、緑色の円盤が、空の中に浮かんでいるもののように感じられる。

世界がすべて見えている気がする。

馬に3時間ほど乗って、草原の中を歩きましたが、それよりも、自分の足で、範囲は狭いですが、草原の中を歩くことができたのが大きかった気がします。

ORDOS 100 のプロジェクトは、前回に引き続き、残り2日でやることが全くなくなってしまうという、それでいてどこにも行くことができないという、不思議な状況になっています。

 

 

オルドス

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再び、内モンゴルのオルドスに来ています。

例の1000平米の住宅のプレゼンがあるのです。

今日は一日かけて、35人くらいの建築家がプレゼンしていた。

僕は明日の午前中です。

モンゴルは2度目ですが、前回と同じホテル、同じメンバー、ということで、なんというか、なじみ深いような、でも相変わらず全然知らない場所で、でもなにか懐かしい、という変な感覚です。

全部の模型が、並べられているのですが、ぼくたちの案は、ともかくも他の案と全く違うものになっています。

台南

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一泊二日で台南に行ってきました。

友人でありよき理解者である方の結婚式に出席するためです。

台湾には友達の建築家も何人かおり、彼らも同じく結婚式に出席していたので、久しぶりの再会に楽しい時間を過ごすことができました。

この3年、台湾は毎年行っていることになります。

そうするとだんだん慣れ親しんだ場所のような気がしてきて、より気楽に行けるようになってきました。

とはいえ一泊二日はちょっともったいなかったですね。

もう数日いられれば、いろいろ見て歩けたのですが、それはまた次回に。

夜9時過ぎに事務所に戻る。

疲れているがやらなくてはならないことがいろいろあって、友人からのメールに励まされ、こんな時間になってしまった。

 

伊東さん、藤森さん、西沢大良さんと進めている宇都宮の住宅のプロジェクトの地鎮祭が行われた。

宇都宮の住宅地を敷地に、未来の住宅を実現しようとするエキサイティングなプロジェクト。

僕たちの提案については、先日までGA ギャラリーで模型が展示されていたのでご覧いただけた方もいるかと思いますが、House before House という、家以前の家、家と街と森が分かれる以前の場のようなものを生み出そうというものです。

 

10月末には竣工予定。

伊東さんたちの建物も含めた見学会が行われる予定なので、楽しみにしていてください。

隣の敷地には西沢さんの住宅の掘立て鉄骨柱が林立していて、こちらも楽しみな状況。

歩いて数分のところにある藤森さんの住宅は、もうかなり出来上がっていた。藤森建築がどうやって生まれてくるのか、これからが楽しみです。

 

昨晩は建築家の藤村君が事務所にきてくれて、久しぶりに建築の話。

藤村君とは、2000年ごろからの付き合いで、2000年のSDレビューの模型を徹夜で手伝ってくれたりした思い出があります。

僕自身は、藤村君の設計理論、設計方法とはだいぶかけ離れたところにいると思っていたんだけれど、昨日いろいろと話をしていると、案外共通する部分もあることが発見できておもしろかった。

彼は、僕の建築の、社会性、歴史性、といったところを執拗に問いかけてきて、僕自身もその問いかけにライブで思考しながら応答しているうちに、知らず知らず、無意識下にあった自分の社会観、歴史観、建築観が浮かび上がってくるような体験をした。

押しつけがましくなく、しかし執拗な姿勢、そして話し手のあいまいなイメージをそのつど仮説として言葉で整理していく手腕は、インタビュアーとして、あるいは対話の相手としての素晴らしい才能であると実感。

 

武蔵野美術大学の修士の学生と、短期課題をやっています。

課題は、「1000㎡の住宅」

モンゴルのプロジェクトにヒントを得て出した課題です。

1000㎡という奇妙な状況に直面した時に、ぼくたちの知っている建築は建築ではなくなり、ぼくたちの知っている家は家ではなくなる、そこから出発して、ではどんな住宅を構想できるのか、という意図です。だから1000㎡の「住宅」というのは、言い方が間違っているんですね。それはすでに、家ではない、というところからスタートします。

今日はその最初のエスキスでした。

すごく面白かったです。

最初のエスキスなので、まだ未完成の、種のようなアイデアたち、言葉たちしかない。そうすると逆に、そこからいろんな広がりが見えてくる。

僕もそれらのアイデアや言葉に刺激されて、思いつくままに、そのプロジェクトとは関係のなさそうなことも、先が見えないことも、どんどん勝手に話していく、そのなかから、学生が何かヒントを見つけてくれればと思います。

ところで20日の14:40から、その授業の一環で、武蔵美で一時間ほどのレクチャーをします。

課題をとっていない学生も見ることができるレクチャーなので、興味のある方はぜひ。

つい最近できたモクバンやHouseN、バーゼルのプロジェクトなどの最新画像も登場する予定です。

 

午後はチリから来たWEB TV(?)の取材を受ける。

英語でのインタビューで、うまく伝わったかわかりませんが、夕方まで事務所の風景などを撮っていました。

DETAIL JAPAN 6月号で、新しく始まった連載「VANGUARD OF ARCHITECTURE」の第一回目として登場させていただいています。

編集の内野さんと岩下さんが、マニアックな質問を投げかけてきて、ぼくがそれに答えるという形をとっているのですが、今までいろいろなところで経験したインタビューよりも、もっと深くえぐられている気がします。

先日出版したコンセプトブックではテキストがそれほど多くないですが、今回のインタビューは、コンセプトブックの内容を補完するかのように、ロンドンのジョン・ソーン・ミュージアムからボブ・ディラン、ボルヘスまで、建築のこと、建築にあまり関係のないこと、いろいろ話しています。ぜひご覧ください。

モンゴルのプロジェクトの第一回目の締め切りが迫っていて、というかちょっと過ぎているのですが、事務所はあわただしいです。もちろんそれだけやっていればよいというわけではなく、もう一つのプレゼンが火曜日に控えているので、そちらも同時に進行中。

AR AWARDS 2008 の審査員をすることになりました。

http://www.architecturalreviewawards.com/

 

AR AWARDS というのは、イギリス建築雑誌「アーキテクチュラル・レビュー」誌が毎年行っている建築の賞で、若手を対象にした賞としては世界で最も知られているものの一つだと思います。

幸い僕自身も、2006年に大賞をいただいたのをはじめとして、2005年から2007年まで、毎年優秀賞などに選んでいただいていました。

そんな賞の審査員に選んでいただけるのは光栄です。

今年の審査員は、

Sir Peter Cook
Peter Davey
Sou Fujimoto
Mathias Klotz
Sheila O'Donnell
Paul Finch

というメンバーです。

毎年日本からもたくさん入賞者を出している賞ですので、ぜひ皆さん応募してみてください。

 

 

 

バーゼルに行っていました。

アートフェアと同時並行して行われていたDesgin Miamiで、小さなパヴィリオンを作りました。

DSC01346g-13.jpg

詳細は、今週出たばかりの「Casa Brutus」と「JA」の最新号をご覧ください。

新建築の最新号(6月号)に、篠原一男さんの「白の家」(移築後)の訪問記「永遠と日常を繋ぐもの―新しい白/新しい抽象」を書きました。

 

 

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