2008年5月アーカイブ

ようやくamazon.co.jp で、コンセプトブック「原初的な未来の建築 Primitive Future」が、すぐにお手元に届くようになりました。興味のある方はぜひ。

 

金曜日には京大の講評会に参加。

2年生の最初の課題です。2年生の最初の課題ということは、みんなはじめての設計の作業なわけで、去年もそうでしたが、これはすごく面白いです。

まだ建築というものにとらわれていない、建築というものに無限の可能性を感じてる、そういう感性が生み出すものたちは、不思議なエネルギーに満ちています。建築の一歩手前であることの楽しさと素晴らしさがあふれています。建築がはじまる瞬間に立ち会うような、そういう貴重な経験です。

京大の学生たちは優秀です。これから建築をどんどん学んでいくことになると思いますが、この最初の課題に見せてくれた感覚を持ち続けてほしいですね。学べば学ぶほど、いろんなややこしい状況にとらわれて、自由に発想することが難しくなってくる。でも学べば学ぶほど、大きな可能性を手にできるともいえる。僕自身も、いつも建築の始まりにたち戻って考えたいと思っています。それがうまくいっているかはわからないけれども、少なくともそうしようと思うことで、建築の楽しさを日々実感しています。

土曜日は日帰りで大分の住宅の現場へ

内側の箱が出来つつあって、箱の重なりと抜けが実感できるようになってきている。

楽しみです。

 

火曜日からはバーゼルに行ってきます。

バーゼルのアートフェアで、小さなパヴィリオンを作ります。

 

おかげさまで、4月に出版した「原初的な未来の建築 Primitive Future」(INAX出版)が、先日の増刷決定に続いて、再び増刷されることになりました!

もうひとつ、全国のジュンク堂の建築土木分野の書籍のこの一ヶ月の売り上げランキングで、見事1位を獲得しました。建築法規集などの実用書を抑えての1位です。

ありがとうございました。

まだ購入されていない方、ぜひ一度手にとって見てください。小さな本ですが、そこからさまざまな可能性が広がっていく本になっていると思います。

昨日は原広司さんの自邸で原さんと対談。

訪れたとき、原さんは焚き火をしていました。そして焼き芋を作っていた。

その焼き芋をいただいたりしながら、原邸で原さんとお話をするという、すごく貴重な時間でした。

原さんの、未知のものに対するあくなき好奇心、探究心に深く心を打たれる。

建築を考えるということの楽しさを再認識しました。

その後、同じ焚き火で、今度は「肉を焼く!」ということになり、とにかく肉だけをたくさん食べました。

原さんは、野生児です。

知性というのは、野生と同居することで輝くんですね。

僕のTokyo Apartmentを、「あれ、いいよねえー」と楽しそうにおっしゃってくれました。

原さんはパンクですね。自由さというのが、知性というものの根底にあるのだと実感しました。

原邸、初めて体験しました。すばらしいです。

空間の大きさ、距離、すべてがうつろっている。大きい家なのか、小さい家なのか、そういう概念が意味を成さない、まさに距離感の場です。

 

ギャラリー間のホームページに、杉本貴志さんのレクチャーのレポートを書きました。

http://www.toto.co.jp/gallerma/

杉本さんもまた、野生児です。

自分もがんばらねばと勇気をもらいました。

 

表象文化論の田中純さんが、コンセプトブック「原初的な未来の建築」の書評を「10+1」webに書いてくださいました。

「波打ち際としての建築」

感動しました。

つねづね、すばらしい批評というのはクリエイティブなものだと考えていましたが、自分の本から美しい可能性が広がっていくのを目の当たりにして、本当に驚きました。思考というものは、言葉というものは、すばらしいですね。

自分のなかに決して存在しなかったものが、自分の創作の延長上に、他者によって提示されるということ。その予感に導かれて、僕の新しい創造が刺激され、始まるということ。そのとき、創造行為というのは、さまざまな時間も空間も巻き込んだすごく大きな世界のうごめきのように感じます。それはボルヘスに僕が感じるわくわくする感覚に近い。

ぜひ読んでいただきたいと思います。

http://tenplusone.inax.co.jp/archives/2008/05/14133246.html

田中純さんとは、以前『SITE ZERO/ZERO SITE』vol.1 「特集=〈病〉の思想/思想の〈病〉」において柳澤田実さんを交えて対談したときにはじめてお会いしました。

そのときの対談もものすごく刺激的で、田中さんからいただいたヒントが、今回のコンセプトブックのひとつの骨格になっているといってもいいくらいです。

こちらもぜひ読んでみてください。(下記サイトをご参照ください)

 

当のコンセプトブックですが、品切れになっている書店もあるようです。すみません。

ジュンク堂の池袋店には、20冊在庫があるようです。

南洋堂でも、品切れ表示は出ていないようです。

 

『SITE ZERO/ZERO SITE』vol.1 「特集=〈病〉の思想/思想の〈病〉」目次
http://site-zero.net/contents/vol1/
藤本壮介×田中純+柳澤田実|世界の成り立ちを考える建築──距離、予感、可能態
http://site-zero.net/contents/vol1/post_29/
取扱書店
http://site-zero.net/information/

この一週間

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この一週間は大変でした。といってもまだ大変が終わっていないのですが。

先日書いたように、メキシコに行ってきました。

実質2日半の滞在でしたが、すごく濃密な楽しい時間でした。

アクシデントで帰国が半日遅れて、7日午後に成田。そのまま武蔵美の打ち合わせへ。5時間半ほどの打ち合わせの後、事務所に戻っていろいろ。

翌日は朝から北海道に行く予定が、寝坊して飛行機に乗り遅れました。

寝坊で乗り遅れたのは初めてです。

スタッフ二人に先に飛んでもらい、僕自身は夕方現地着。そのまま伊達の病院の院長先生、スタッフの方々との飲み会に。伊達の荻野先生とはもう10年以上のお付き合いで、僕が寝坊をしたこともあって、今回は飲み会のためだけに伊達に飛んだという贅沢な時間でした。でもそれだけの価値のある、楽しい時間でした。

翌日は朝、伊達を出たので、ほんと飲み会だけでしたね。

昨日締め切りの製作があって何とか撮影に間に合う。

今日は再び武蔵美で3時間以上の打ち合わせ。

帰ってメールを見たら、中国から何か大きなプロジェクトに参加のお誘い。世界各国から若い建築家が10人ほど呼ばれている。先日モンゴルで会った名前も。

■コンセプトブックが、品薄で手に入りにくいみたいです。すみません。そろそろ増刷した本ができると思いますので、もうしばらくお待ちください。

 

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